デイトレードで負ける理由は3つ!すぐ使える勝ちトレード手法を紹介

トレード技術
  • なぜFX初心者向けといわれるデイトレードでも勝てないの?
  • デイトレードで勝つために何が足りないのか知りたい
  • 今すぐに使えるデイトレ手法を教えて欲しい

この記事では、これらの悩みを解決できます。

FXではトレードスタイルとしてデイトレードを選択する個人トレーダーが数多くいますが、実際に成功を収めているトレーダーは一握りです。

多くのトレーダーが期待に胸を膨らませFXに挑戦し始める一方で、なぜ勝てないのかもよくわからないまま撤退するケースが大多数なのです。しかし、勝敗を分ける要因をきちんと理解して戦略を立てれば、デイトレでの成功は決して不可能ではありません。

そこでこの記事では、デイトレで負ける主な理由と、負けトレードを克服するためのすぐに使える具体的な手法を紹介します。

この記事でわかること
  • デイトレードでなかなか勝てないようなら、まずは知識面や経験値を見直す
  • トレード歴が長いのにデイトレで失敗する場合は、資金管理やメンタルコントロールが原因の可能性が高い
  • 負け続けている時ほど複雑な手法で聖杯探しをするのではなく、シンプルな手法に立ち返ることが大切

FXのデイトレードで負ける3つの理由

デイトレードで負けてしまう原因としては、様々なことが思い当たるかもしれません。

しかし、実はほとんどの場合、デイトレードで負ける理由は次の3つに集約されます。

  • トレードに関する知識不足・経験不足
  • ポジポジ病やロスカットへの抵抗感
  • 資金やメンタルのリスク管理ができていない

トレードの世界は複雑で、多くの要素が絡み合っています。そのため、継続的に成功するにはひとつひとつの要素を理解した上で、適切に対応することが大切です。上に挙げた項目に自分が当てはまっているものはないか、ぜひ一度確認してみてください。

トレードに関する知識不足・経験不足

デイトレードで負ける理由の1つ目は、トレードに関して知識不足・経験不足のままで取引してしまっているケースです。

デイトレードはスキャルピングやスイングトレードに比べて、FX初心者におすすめされることの多いトレードスタイルです。しかも、昨今のFX業者は早ければ口座開設当日から、数百円など少額からトレードを開始することもできるため、気軽に取引しやすいイメージも強くなってきています。

しかし、そういった手軽さが浸透しているがゆえに、トレードに必要な基本的な知識も、実践的な練習もしないままにFX市場に参入してしまうトレーダーが後を絶ちません。

FX市場は戦場であり、初めからベテラントレーダーやプロのディーラーと同じ土俵で勝負することが求められます。初心者コースがない以上は、テクニカル分析やトレード戦略に関する知識を身につけ、相場が動く仕組みを理解することが欠かせないのです。

トレードについての知識・経験が不足している状態では、一時的に利益が出ることがあっても、長期的に安定した利益を上げ続けることは難しいでしょう。

ポジポジ病やロスカットへの抵抗感

デイトレードで負ける理由の2つ目は、ポジポジ病やロスカットに対しての抵抗感です。

「ポジポジ病」とは、いつでもポジションを持っていないと落ち着かない心理状態のことを指します。

ポジポジ病になる一番の要因は、「チャンスを逃したくない」といった気持ちが強くなり過ぎることです。ポジポジ病は一種の中毒症状のようなもので、分析不足の低勝率なエントリーを繰り返しがちになり、やがては大きな損失を招くことが少なくありません。

また、損失の確定を極度に怖がり、ロスカットの実行を避けることもデイトレードで負ける原因のひとつです。

含み損があらかじめ決めたラインを超えて拡大した場合、すぐに損切りを行うことがトレードの鉄則です。しかし、実際には含み損が拡大しても「待っていればそのうちプラスに転じるはず」と考え、ポジションを保有し続けてしまうトレーダーは非常に多いのです。

人間が本質的に損失を嫌がることは、行動経済学のプロスペクト理論によって証明されています。

「プロスペクト理論」とは

「プロスペクト理論」は、行動経済学の理論のひとつです。プロスペクト理論では、人には損失を回避しようとする傾向があり、たとえ確率的には不確実な状況でも見込みによって期待値を歪ませ、合理的な意思決定ができなくなるとしています。

実際に、「100万円が無条件で手に入る」「コインを投げて表なら200万円手に入るが、裏なら何も手に入らない」の選択肢があると、ほとんどの人が前者を選ぶことが実験によって証明されています。また、「1万円を手に入れる」と「1万円の損失を出す」なら後者の方が精神的に受ける影響が大きいこともわかっています。

損失を避けようとするあまり、相場の分析を行う際にも、自分にとって都合が良い情報しか目に入らず、ポジションを保有し続ける口実を探してしまうことは珍しくありません。ロスカットを避けるため、反転する確たる根拠もなく資金の追加投入を行うケースもままあることです。

こうした失敗を避けるためには、ポジポジ病やロスカットを避ける傾向がないか、自分のトレードを冷静に見返す能力が必要になります。

資金やメンタルのリスク管理ができていない

デイトレードで負ける理由の3つ目は、資金管理やメンタル管理が疎かになっているケースです。

資金管理はデイトレードに限らず、トレードの要といっても過言ではありません。

資金管理において最も大切なのは、「資金の何%までの損失を許容するか」を適切に決めて厳守することです。1回のトレードの損失額を資金の2%までにする「2%ルール」などを定めた上でルールを徹底しないと、たった一度の損失で資金の大半を失うことにもなりかねないのです。

負けるとついつい「取り返さないと!」と思って、取引金額を増やしてしまうことがあるんですよね・・・。

その心理はトレーダーなら誰でも経験していると思います。ですが、そこで踏み止まり、トレードルールを厳格に守り通せるかどうかでFXトレーダーとして成功できるかが決まるんです。

また、資金管理と並んで重要になるのがメンタルコントロールです。

上の見出しで触れたポジポジ病やロスカットができない状態は、どちらもメンタルコントロールの甘さに集約されます。メンタル管理が疎かになっていると、資金管理のために設定した損切りラインを無視してしまったり、トレード中に冷静さを保てなくなるなど、様々な弊害が生じます。

いくら適切な環境認識の仕方やエントリー手法を知っていたとしても、資金管理とメンタル管理ができていなければ成功にはつながりません。言い換えれば、これら2つの要素を押さえておけば、コンスタントに稼げるFXトレーダーへの道は間近でしょう。

FXのデイトレードで負けた人の体験談

ここまでデイトレードで負ける原因について解説してきましたが、大切なのは失敗を経験として活かすことです。

デイトレードにおける失敗談は、読むだけでも悲痛な内容もありますが、体験を共有し失敗から学ぶためには非常に有益です。先輩トレーダーの失敗を知ることで、自身の戦略やトレードに対する心構えの改善につなげ、役立ててください。

体験談①:「損切りできない」を繰り返してFXで大損するも辞められない

FX大損しました。何かメッセージください。

何度か損切りできずに大損をしていて、そのたびに反省して次回はしないようにと誓ったハズなのに、また同じことを繰り返してしまいます。

数週間前に持ったポジションの含み損を今日耐えられずに損切りしました。(-20万円)しかも、今日スキャルをしていてまた損切りできず&ロット数を増やしすぎたため、-20万円でした。

当初、100万円で始めて今日の残高は50万9281円です。マイナス49万719円です。

このままFXを辞めるか、真剣に出直して資金を10万円くらいに減らしてから再度トレードするか・・・。

たぶん、後者を選択すると思いますが、たった今はガックリきていてしばらく為替から離れたい気分です。

このような大損経験があっても今はトレードを続けている方。長年にわたってFXで生き延びていらっしゃる方。

何でも良いので、何かお言葉を下さい。

質問でなくて申し訳ありません。

よろしくお願いします。

補足

みなさま、ありがとうございます。

みなさまがおっしゃられていることは、まさにその通りです。

しばらくトレードはやめて、どうするかじっくり考えてみます。

またトレードするとしても、今度は自分の手法・ルールをしっかりと研究してから小額で始めたいと思います。

ありがとうございました。

FX大損しました。何かメッセージください。 – 何度か損切りでき… – Yahoo!知恵袋

体験談②:2,000万円の資金でスタートも3日連続のロスカットで全損

今日から参戦することになりました皆さん宜しくです

投資経験はゼロですがFXバ-チャルデモで僅か半年で資金が80~100倍になりました

デモをやってみた感じこれは行けると思いこの流れのまま先月で会社を退職

運転資金として消費者金融に自宅を担保に1000万借りて定期預金解約して500万

退職金が400万、妻の実家の両親から100万の合計2000万で始めます

35歳第二の人生頑張るぞ

――――――――――――――――

皆さんお久しぶりです

三日連続的にロスカットになり資金が完全に無くなりました

消費者金融の方と話しあいましたが分割返済は認められないみたいなので

昨日話し合って妻とは離婚することにしました

娘は妻が引き取ることになります

我が人生完全に八方塞がりですね

残念です

さようなら

後の世の市況2板の住人に残したいコピペ

体験談③:チャートに張りついてもデイトレードで勝てず毎年マイナスを計上

FX、デイトレが勝てなさすぎて絶望しています。

もう4年苦しんでいます。

1年目−100万、2年目−450万、3年目−50万、4年目現在−50万です。

勉強し、チャートに張り付いて、この結果です。

人には言いたくないような惨めな結果です。

原資はもう全力でも300万、リスク管理で小出しで50万ずつ入れるしかないかなという感じです。

チャート分析のみで行っています。比較的流れは読めるのですが、全く結果に結びつきません。

月単位でプラスになることさえ稀です。

努力すれば、踏ん張れば、いつかは勝てるようになる。と思い続けて頑張ってきましたが、気力が残っていません。

勝っている奴らは全員死ねと思います(思いたくないです)。

精神衛生上も非常に悪いように感じます。

どなたか、アドバイスでも罵倒でも、何か一言お願いします。

FX、デイトレが勝てなさすぎて絶望しています。 – もう4年苦しんでい… – Yahoo!知恵袋

FXのデイトレードで負ける人が勝てるようになる方法

それでは、これまでデイトレードで負け続きだった人が勝てるようになるにはどうすれば良いのでしょうか。

上で見たようなトレーダーの失敗談も踏まえて、安定して勝つために実践したい項目は以下の5つです。

  • 安定するまでは基本のリスクリワードに忠実にトレードする
  • 2%ルールなど資金管理の方法を学び実践する
  • メンタルコントロールを身につける
  • MTF(マルチタイムフレーム)分析を行う
  • トレードごとに毎回トレードノートをつける

これらは、取り組んだからといってその瞬間からすぐに結果に反映するようなものではありません。しかし、FXには欠かせない要素ばかりであり、長期的に見ればあなたのトレードの質の向上に必ず役立つでしょう。

安定するまでは基本のリスクリワードに忠実にトレードする

FXのデイトレードで勝てるようになるための方法、1つ目は基本のリスクリワードに忠実にトレードを行うことです。

リスクリワードというのは損益の平均値のことで、見込み値と言い換えることもできます。そして、リスクリワードを比率で表したものがリスクリワードレシオ(比率)で、1回の取引における利益と損失を数値化し、「1:3」のように表現します。

リスクリワードレシオが「1:3」なら、意味合いとしては「損失1:利益3」ということです。

この比率をそのまま計算式に当てはめると、利益3÷損失1=損益平均3なので、リスクリワードは「3」となります。安定して利益が出せるようになるまでは、リスクリワードレシオは「1:1.5」、リスクリワードでいうなら「1.5」を目安にしましょう。

「リスクリワード」の数字について

リスクリワードの数値は、値が大きいほど平均的に利益が見込みやすいことを示します。「1」であれば利益も損失も出ない状態なので、一般的には「2」や「3」が推奨されることが多く、「1.5」は比較的控えめな設定といえます。

リスクリワードの比率は、なぜ1.5を目安にすると良いんでしょうか?

将来的には、リスクリワードは「2」や「3」にした方が収入は安定します。ただ月単位など、ある程度のまとまったスパンで継続的に稼げるようになるまでは、確実な利益をコツコツ積み重ねていく感覚を掴むことが大切なんです。

まだトレードの成績、損益バランスが安定しないうちからリスクリワードレシオ「1:3」などを設定してしまうと、損失ばかりがかさんでいく可能性も否定できません。

例えば損切りを10pips、利確を30pipsとするなら損切りは早いタイミングで訪れますが、利確までには損切りの3倍の時間、値動きを待つ必要があります。それだけの時間を辛抱強く待つことは初心者のうちは難しい上に、予測した利確ラインまで価格が動かず反転してしまうリスクもあるわけです。

そのためリスクリワードの設定は利益を伸ばすことよりも、まずは損失を限定しつつ、少しずつでも利益を重ねることを意識しましょう。

トレンドの方向性は見極められたとしても、「頭と尻尾はくれてやれ」の格言にあるように、値動きがどこまで持続するのかを見極めるのはプロのトレーダーでも至難の業です。FXでは「何回勝ったか」「いくら設けたか」よりも「損失を抑える」ことが重要なので、ポジションを引っ張り過ぎないように気をつけてください。

2%ルールなど資金管理の方法を学び実践する

FXのデイトレードで勝てるようになるための方法、2つ目は資金管理の方法を学ぶことです。

資金管理の第一歩は、具体的なルールを決めることです。ルール設定にあたっては、「バルサラの破産確率」や「2%ルール」から考えることをおすすめします。

  • バルサラの破産確率:勝率・損益率・資金率から破産確率を算出する
  • 2%ルール:1回のトレードの損失額が総資金の2%以内になるように損切り設定をする

もし2%ルールを守っているにもかかわらず、バルサラの破産確率に当てはめた時に破産する可能性が0ではないようなら、勝率アップなどを検討する必要があるということになります。逆に勝率が安定しているのに破産確率が高い、という場合は2%ルールの適応で大きな改善が見込めるでしょう。

参考記事:準備中

そして、こういった資金管理のルールを決める際には、トレードごとに条件が異なるような複雑なルールにするのではなく、できるだけシンプルにすることも大切です。

資金管理のルールを複雑に設定し過ぎると、トレードを繰り返すうちにルールの遵守が難しくなってしまうことも考えられます。そういった事態を防ぐためにも、下のように項目ごとにルールを決め、トレードのたびに確認しなくても自然と実践できるようにしておくことが肝心です。

  • バルサラの破産確率で破産可能性が0%になる設定で資金管理を行う
    • トレード資金が20万円なら、1回の損失額は2%=4,000円相当のpipsにする
    • リスクリワードレシオを1:1.5に設定し、利確は損失額の1.5倍=6,000円相当のpipsにする
    • 損失額が4,000円程度、利益額が6,000円程度になるようにレバレッジとロット数をコントロールする
    • 勝率は最低50%以上を維持し、月間で下回った場合はトレードを中止する

「バルサラの破産確率」に当てはめて破産可能性が0%であれば、FX初心者でもルールを守っている限り全資金が溶けてしまうようなことはありません。せっかくFXを始めたのに早期退場に追い込まれてしまった、という事態を防ぐためにも資金管理は厳格に行いましょう。

勝率が低すぎると、どんなに2%ルールなどを守って資金管理を行っても、最終的にはジリ貧になってしまいます。「資金管理さえやっていれば大丈夫」と過信するのではなく、勝てない原因がどこにあるのか、トレード技術なのか、資金管理なのか、メンタルなのか・・・を切り分けて解明していくことが大切です。

メンタルコントロールを身につける

FXのデイトレードで勝てるようになるための方法、3つ目はメンタルコントロールを身につけることです。

FXで成功するには、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析といったチャートの分析方法が大切とされます。しかし、そういった分析技術やトレード手法と同等以上に、メンタルコントロールの能力も重要なのです。

FX市場から退場してしまうトレーダーの中には、実のところFXの知識面や技術面は十分な力を蓄えている人も少なくありません。ではなぜ退場に追い込まれるのかというと、そこにはメンタルコントロールが大きく影響しています。

FXでは負けがあっても必要経費であり、常に勝ち続けることはプロのトレーダーでも不可能です。しかしメンタル管理ができていないと、負け分を取り戻そうと感情的になって分析不足のトレードを繰り返し、損失がかさんでしまうことも珍しくないのです。

負けた時以外にも、トレードで感情的になることはけっこうありますよね。含み損を抱えている時や、エントリー後になかなかプラ転しない時とか・・・。

そうですね。そういった場面で闇雲に判断を下してしまうと、せっかく時間をかけてチャート分析をしても全て水の泡です。分析から決済後まで、トレード全体を通して感情をコントロールする術を身につける必要があります。

感情に流されず、常に冷静な判断を行うことはトレーダーにとって必要不可欠です。

メンタルコントロールを身につけるには、初めはロット数を小さく抑えることを心がけましょう。取引数量を限定することで損切り実行時の心理的負担が軽減され、一度決めた損切りポイントをプレッシャーからずらしてしまうリスクも減らすことができます。

FXにおけるメンタルの強さは、含み損に耐えることではなく、ためらわずに損切りを行えるかどうかです。感情をトレードから切り離し、自分が決めたルールを厳守することで、市場変動に冷静に対応できるようになるでしょう。

メンタルコントロールは、トレードで成功するには欠かせないスキルです。メンタルコントロールがうまくいけば感情に左右されず、合理的かつ適切な判断が下せるようになるので、ぜひ意識的に身につけていってください。

MTF(マルチタイムフレーム)分析を行う

FXのデイトレードで勝てるようになるための方法、4つ目はMTF(マルチタイムフレーム)分析の習得です。

MTF分析とは、長期足から短期足まで複数の時間軸(マルチタイムフレーム)を使用して相場の環境認識を行う分析方法です。

FXにおいて、チャートの分析は相場のトレンドを知ることから始まるといっても過言ではありません。MTF分析をトレードに取り入れれば相場全体の大きな流れを把握でき、トレンドに逆行した勝率の低いエントリーを減らすことにつながるため、勝率は自然と上がっていくでしょう。

また、複数の時間軸からチャートを確認することには、多くのトレーダーが意識している価格帯を把握できるという点もメリットです。

FXでは水平線や移動平均線などを用いて、過去にトレーダーから意識された価格帯を見つけることでエントリーチャンスを見定めます。さらに、エントリーポイントは複数の時間軸で重なっているものほど信頼性が高まることから、MTF分析はトレードの精度を上げるために大きく役立ちます。

FXを始めたばかりの時期は自分に合う様々な手法を試しますが、そんな時にもMTF分析を行っていれば勝率や安定感の底上げに大きく役立ちます。MTF分析はどのようなテクニカル手法であっても役立つ、必須の分析法です。

トレードごとに毎回トレードノートをつける

FXのデイトレードで勝てるようになるための方法、5つ目はトレードごとに毎回トレードノートで記録を取ることです。

自分のトレード戦略の長所・短所を検証するためには、トレードのたびに記録をつけていくことが非常に効果的です。そのため、トレードノートをつける習慣を身につけることが、デイトレードでコンスタントに勝つ第一歩になります。

トレードノートに記載するべき項目としては、以下のような内容が挙げられます。

  • 取引日時(エントリータイミング)
  • 決済日時(利確・損切りタイミング)
  • 買い・売り
  • 損益比率(リスクリワード)
  • 獲得pips
  • 損益
  • 通貨ペア
  • ロット数
  • エントリーした根拠・決済した根拠
  • トレード中の精神状態

毎日トレードノートをつけ、週末などに定期的に見返すようにすれば、勝ちパターンや負けパターンの把握が可能です。勝ちやすい時間帯や通貨ペアを絞り込むだけでもトレードは安定感を増し、記録を参照しつつリスクリワードやロット数の微調整も行えば、さらに堅実なトレードが実現できるでしょう。

トレードノートを取ることには、トレードのし過ぎを抑える効果も見込めます。ポジポジ病のきらいがある場合などはトレード1回ごとに記録をつけていくと、一度落ち着いて考える時間ができるので、無謀なトレードを回避するために役立ちます。

FXのデイトレードで負ける人におすすめのシンプルなトレード手法

最後に、デイトレードで負け続きのトレーダーにもおすすめのシンプルなデイトレ手法を紹介します。

いずれも基本的なチャート分析方法やインジケーターを用いたものなので、FX初心者であっても取り組みやすい手法です。自身の手法ではなかなか成果が出ておらず悩んでいる、という方は一度試してみてください。

水平線とフィボナッチ・リトレースメントが重なるラインでエントリー

まずおすすめしたいのは、水平線とフィボナッチ・リトレースメントを組み合わせたデイトレ手法です。

デイトレードは取引期間が比較的短いために、ノイズが発生しやすいという難点があります。しかし、水平線とフィボナッチ・リトレースメントが重なるラインでエントリー戦略を立てれば、ノイズによるリスクを最小限に抑えることができます。

「ノイズ」とは

ノイズとは、価格の本質的な動きや長期トレンドには影響を与えない、短期的でランダムな価格変動です。トレンドや市場分析においては基本的には無視するべき「雑音」ですが、トレードではノイズの発生により判断を誤るケースもあり、注意が必要になります。

サポートライン(支持線)やレジスタンスライン(抵抗線)などの水平線は、値動きが反応しやすい価格帯の視覚化に効果的です。さらにフィボナッチ・リトレースメントを併用すれば、過去の大きな価格変動を参考に、反発可能性が高い価格帯を高い精度で絞り込めるでしょう。

フィボナッチ・リトレースメントの数値としては下記が挙げられますが、特に38.2%、50.0%、61.8%は反発確率が高いため注視すべき数値といえます。

  • 23.6%
  • 38.2%
  • 50.0%
  • 61.8%
  • 76.4%
  • 100.0%

手順として、まずは過去のチャートを分析し何度も意識されている価格帯に水平線を引きます。

ノイズを避けるためには、中長期以上の時間足で水平線を引くことが大切です。デイトレードであれば、4時間足や日足などトレードする時間足よりも大きな時間軸でトレーダーから意識されているポイントを探してください。

フィボナッチ・リトレースメントについては、直近の最高値と最安値を結ぶことで描画します。

そこでフィボナッチと水平線と重なるラインがあれば、今後の値動きで強く反応する可能性が高い価格帯といえます。FXにおいて100%はないので、反発が起こらなかった時のためにストップロスは必ず置いておくべきですが、高確率で利益が見込めるでしょう。

水平線とフィボナッチ・リトレースメントには、ほかのツールと組み合わせやすい上に、利用者が非常に多いという共通点があります。テクニカル指標は利用者が多いほど市場参加者から注目され、強く意識されるため、この組み合わせは強力な武器となります。

移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスでエントリー

移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスを参照してのエントリーも、おすすめのデイトレ手法です。

移動平均線は特定期間の価格データの平均を線グラフとして表したもので、最もポピュラーなテクニカル指標のひとつです。特にトレンド相場で力を発揮し、短期線と長期線とがクロスするタイミングはトレンドの方向性が変わる重要なサインとなることもあります。

具体的には、下の2パターンが移動平均線における代表的なエントリーサインです。

  • 短期線が長期線を下方から上方に突き抜ける「ゴールデンクロス」は、買いのサイン
  • 短期線が長期線を上方から下方に突き抜ける「デッドクロス」は、売りのサイン

実際のトレードに落とし込むには、まずチャート上に表示する移動平均線の期間を設定する必要があります。

デイトレードでグランビルの法則が活かしやすい1時間足+75MAや、4時間足+100MAを軸として、21MAなどの短期線を組み合わせてみましょう。ゴールデンクロスやデッドクロスに注目するだけでも、順張りトレードの基本に沿ったトレードになり安定感が大きく増します。

チャートの動きに対してシグナルの発生がやや遅いという弱点はあるものの、ほかのテクニカル指標と併用することでカバーが可能です。複数の指標を見て分析の幅を広げることで、より精度の高いトレード判断が行えるようになります。

移動平均線なら見方が簡単で使いやすいし、表示している人が多いからサインの信頼性も高くてFX初心者にもピッタリですね。

はい。ただし、移動平均線はトレンド相場に強い反面、レンジ相場では機能しません。移動平均線のラインが横ばいになっていたり、ローソク足と絡み合っているような状況では噛み合わない手法であることは理解しておきましょう。

まとめ:トレード手法の確立と自制心がデイトレードで勝つ秘訣

デイトレードで成功できるかは、自身に合ったトレード手法を選択できているかどうか、そして強い自制心を持てているかどうかにかかっています。

デイトレードでなかなか勝てなくて悩んでいる方は、まずは知識を深めて経験を積み、資金管理と心理的なコントロール徹底することから始めましょう。

水平線とフィボナッチ・リトレースメントの組み合わせや、移動平均線のクロスを活用したトレード手法は、シンプルでありながら非常に効果的です。これらの手法を駆使し、市場のノイズを避けつつトレンドを確実に見極めることが、デイトレードでの成功への鍵となります。

FXで継続的に利益を上げ続けることができるトレーダーは、自身のトレードルールに従い、相場変動に対して冷静に対応することを鉄則としています。根気強く学びながら堅実なトレードを繰り返し、成功のチャンスを掴み取りましょう。

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