2024年5月2週GOLD(XAU/USD):ゴールド分析

チャート分析

2024年5月2週時点でのGOLD(XAU/USD):ゴールド分析です。

週足

2024年5月時点で、GOLDの週足は長いレンジ相場を抜け、上昇トレンドへと移行しています。

青いラインはチャート上での最安値、最高値です。レンジ相場を上抜けて直近の最高値をつけているので、今後は最高値を模索する動きになる可能性が高いといえます。ローソク足のプライスアクションを見ても上昇の勢いがかなり強いので、ポジションを取るとしたら買いを基本に考えましょう。

今回の上昇トレンドは、2021年から2023年まで、長く続いたレンジ相場を上抜けての動きです。揉み合いの期間が非常に長く、その分パワーも溜まっているので、このままはっきりとした上昇トレンドが形成されれば強く勢いのあるトレンドになりそうですね。

ただし、レンジ相場を上抜けたからといってこのまま上昇し続けていくと決めつけるのは危険です。特にGOLDは値動きが激しく、1日に1,000pipsもの変動を見せることもあるので、明確な根拠なしにポジションを持つと致命傷になりかねません。

今後の値動きとして、上側の赤いライン、その上にあるオレンジのラインあたりまでは急激な上昇に対する調整局面の戻しに警戒が必要です。価格が一気に大幅な変動を起こした場合、戻しはおおよそ50%前後が多いことを覚えておくと反発の目安をつけやすくなるので、注目してみてください。

その上で、戻しの目安となる価格帯があらかじめ引いていた水平線のラインと被ったり、フィボナッチ・リトレースメントと重なるようなら要チェックです。反発可能性がかなり高くなるため、価格が下落してきたらほかのテクニカル指標も確認しながらエントリーポイントを探っていきましょう。

日足

上昇トレンドに移行したタイミングだという前提を押さえた上で、週足からひとつ期間を短くして日足も見ていきます。

週足でも見えていたオレンジのラインは、日足で過去に現れたピンバーの先端に引いたものです。相場がレンジ相場を上抜けて上昇トレンドへと移行した後は、オレンジのラインがレジスタンスラインからサポートラインへと転換したことがチャートから見て取れます。

上昇トレンド移行後、4月から5月にかけての値動きも細かくチェックしておきましょう。

プライスアクションのスラストアップで一気に価格が上昇し、青ラインの最高値をつけて長い上ヒゲの陰線が出現してからは上昇の力が弱まり、大きな売りも入るようになっています。しかし、ローソク足1本1本に注目すると陰線のコマや下ヒゲも多く、買いの力が依然として強いことが窺えます。

今後の値動きとしては、最高値に再度チャレンジしつつ、揉み合いとなる可能性も考えられるでしょう。買いの力が衰えていない以上、戻しを狙っての売りは控えておいた方が無難です。逆に、短い時間足を見てレンジ相場の中でポジションを取る戦略は成立する可能性があります。

4時間足

4時間足は上昇トレンドが落ち着き、レンジ相場が形成されています。

直近の最高値である青ラインと、黄色ラインの間がレンジ相場の目安です。下のチャート画面では長い下ヒゲが出ていること、価格が切り上がっていることから、もう一度最高値の青ラインに向かう動きが予想されます。

このレンジ相場におけるトレード戦略としては、最高値からの反発を狙った売りか、黄色ラインからの上昇を狙った買いの2パターンが挙げられます。最高値・最安値を目安にした反発を狙う場合は、ラインへのタッチで反射的にエントリーするのではなく、ゾーン的に捉えることがコツです。

水平線などのラインをどこに引くかは、どうしてもトレーダーによって多少のズレが生じます。そのため、「ラインへのタッチで必ずエントリー」のように厳格に取引するよりも、「このあたり」といった曖昧さも取り入れるとエントリーチャンスを拡大できるでしょう。

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